退職金の激減が高齢者の精神を病ませる

いろんなことを退職金について言う人がいる。学者、テレビのコメンテーターと、彼らが、解説する話が本当に、今の中小企業の退職金問題の現実を伝えているのかすごく疑問だ。

例えばある経済評論家の人がコメントするのは、中小企業労働者の退職金は、約1000万円はあるから、それを使って家のローンを完済してしまえなんて言う。

どこの世界に、今の時代、中小企業の退職金に1000万円ものお金を出せる会社があるだろうか。

へたすると、退職金なし、しかも、退職する前にその会社が倒産してしまうような中小企業だらけというのが、今の日本の現状だ。

それに、これから、やっかいな問題となるのが、中国に進出した中小企業だ。

これから、中国に進出して工場などを建設した中小企業は根こそぎその会社の資産をとられるのではないか。

資産だけなら、まだしも、その会社の社員を投獄して、身代金を要求されたりと、日本人サラリーマンの感覚からすると、とても想像できないような、苦しみを味わう会社がだらけになる。

特に自動車部品工場などは、これから、たいへんな苦境となるだろう。

そういう経済状況の中において、自動車会社の下請けなどは、親会社から、厳しいコストカットを迫られることになる。

そんな状況で、1000万円もの退職金を出せる中小企業なんて、ほとんどないはずだ。

おそらく、今の現状で、中小企業というのは、出せて100万円ぐらいの退職金が精一杯なんではないだろうか。

心配なのは、定年退職となった時に、自分の退職金をあてにしてローンを組んだ人たちだ。

あまりにも、低い額の退職金に、目がくらんで精神を病む人も多いはず。

このことが、社会問題にならなければいいなと本気で心配している。

今までは、若者の貧困が非常に問題にされてきた。大学の奨学金問題、ブラック労働など、たくさんの問題が噴出した。

しかし、若者の場合、まだ、救済の余地があるのが、景気が回復すれば、上昇する給料で、生活は安定するという点だ。

その景気が今やっと若者たちの生活を改善するレベルで上昇してきた。

若者の雇用や経済的な回復は、サブカルチャーの景気の良さを見ればよく解る。

インターネットで視聴できる同人誌人気がそれだ。最近では、同人誌でも、力のある作品になると、1日で、2000部とか、3000部とか、簡単に売れる景気の良さになってきた。

今、注目されている、夏休みに会えなかった僕の彼女は。などの人気サークルの作品は、5日で5000部も売れている。

若者の経済問題は今の調子で進めば、上手く改善する。

しかし、すでに、働ける年齢でなくなった高齢者たちの退職金ショックだけは、どう対策を練ればいいのか解決策が見当たらない。